パートナーという便利な言葉を使えば、モヤモヤは消えるのか?

2020.5.30 理想と現実 本音と建て前 , , , , ,

恋人や結婚や恋愛関係にこだわってはいるものの、パートナーというとても便利な言葉が出て来たので、これを使えば色々なモヤモヤが消えるかも、と思うのも分からなくはありません。
小池東京都知事がカタカナ語が多すぎるって批判を浴びていた時期もありますが、カタカナ語の方が色々な意味を含める言葉だってあるんですよね。

約6割りの人がパートナーを求めている現実

朝日新聞社が239人にデジタルアンケートを行った結果が実に興味深いです。お題は「パートナーとは」。
これによると約6割の人がパートナーは必要と答えています。一方で、37%の人は他に合う相手がいればパートナーという存在にこだわらない、必要ないと回答しています。
パートナーの内訳は、妻や夫と考えている人が113人。恋愛関係にある人と答えた人が53人。子どもや親が13人。
異性や同性にこだわらず、夫婦や恋人と答えた人が多かったですが、少数派として会社の同僚や友人を挙げる人もいました。

熟年女性は「一生添い遂げる必要はない」と考えている人が多い

結婚を目指す20代、30代、40代は、一生一緒に添い遂げられる人を探したいと思って、頑張って婚活しています。
しかし大先輩である熟年夫婦は、「必ずしも一緒に添い遂げる必要はない」と考えている人が多く、127人もいました。
長きにわたって結婚生活を送っていると、結婚当初の考え方とは変わってきてしまうのかもしれません。
また、男女でも考え方は違うようです。

また、このデジタルアンケートの回答者が各世代・男女に平等に行われたわけではありません。
回答できる人が回答する、という形式のため、女性が6割、40代以上が7割以上。だから熟年夫婦の考え方が色濃く反映されているのかもしれません。

子育てがあったからパートナーだったのかも

子育ては夫婦で長い間協力し合わなければ成し遂げられない大変な作業です。しかし子供に手がかからなくなったあと、必死に子育てしてきた女性は人生第二章が動き始めるのでしょう。
また仕事にまい進したい、叶わなかった夢を叶えたい、と思う女性は大変多く、夫婦とはいえ、お互いに自立した関係性を求める人が増えます。
離婚したくても経済的に厳しい人もいるでしょう。いきなり離婚は周りが驚いてしまします。そう、離婚という言葉はそれだけでパワーワードなのです。親戚や友人にいちいち説明するのも心身がつらいでしょう。だから卒婚や別居を選ぶ人が多いのの頷けます。

アラフォーは「将来何があるかわからない」と考えるべきなの?

長年連れ添った夫婦でも中高年になってすれ違いが起きてきます。これから結婚を目指すアラフォーは、考え方を変えてもいいのかもしれません。
結婚と言う形をとらなくても、心の支えとなる人が見つけられればいいのかもしれません。
どうも日本人は役所に出す紙一枚にこだわりすぎているのかもしれませんね。

2020年5月17日(日)朝日新聞朝刊より出典

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