若い女子は専業主婦希望?長時間労働のひずみ
私のようにフルタイムで働き続ける女性は増えています。しかし、賃金の平均は男性の73.3%にとどまるのだそう。
これが女性の結婚観に影響を与えているそうですが・・・
20代では賃金差はないのに30代に入ると差が出てくる
2018年の厚生労働省の調査によると、30代以降の女性は、賃金が男性の平均の73.3%にしかならないそうです。非正規労働者の割合も男性の2倍。
多くの女性は、仕事を続けたいけれども、このままの収入だと将来が不安と考えています。
「なんだかんだ言って、女性は結婚する方が得」ある意味当たっている言葉なのかもしれません。
マッチングアプリでお相手を見つける人が増えている。
最近はマッチングアプリが大盛況。大手のマッチングエージェント は、2025年の市場規模は1060億円になる、と予想しています。今現在の伸び率を考えるとそれくらいの数字になると判断したようです。2019年が510億円市場だったので、かなりの伸び率を予想しています。
同じく大手のゼグシィ縁結び は、男性会員は収入の安定している人が多いとのこと。女性からすればお相手としていい条件の男性が揃っているということになります。一方で女性は幅広い層の人が登録しているとのことです。
なぜ、女性は経済力のある男性を選ぶのか
内閣府が2014年に行った調査によると、結婚相手に経済力を求めるのは、20代女性が50.9%。男性は7.2%。
男女雇用機会均等法が施行されてから35年が経ちますが、ここまで差があるのはなぜでしょうか。理由を探ってみました。
①男性の長時間労働
働き方改革という言葉は浸透しましたが、現実に男性の長時間労働は減りません。
そのため、家事や育児の負担が全て女性にのしかかってしまいます。これでは安心してフルタイムで働くことはできません。
結局女性は「自分は家事育児を主に担おう、だから、少しでも収入の高い男性を伴侶に選ぼう」となるわけです。
これが家庭の中の役割分担として一番合理的だからです。
②家事育児をしたくてもできない男性
夫婦がフルタイムだから、家事育児の負担も平等に。これを実践できている家庭はどれくらいいるのでしょうか。
融通の利く自営業やフリーランスの人ならともかく、多くのサラリーマン家庭は、仕事時間の多さは男性に偏っており、家事育児の時間は女性に偏っているでしょう。
男性側も「家事育児は妻に任せっきりで申し訳ない」とおもいつつ、自分だけ先に帰ることは不可能。だったら収入を増やして経済的に安定しよう、よ思うのは頷けます。
③女性は両立のしやすい仕事を選ぶ
政府は女性にもフルタイムで働いてもらって税金を納めて欲しいのでしょう。しかし、現状できないから非正規やパートなどになります。そうなると当然税収は減ります。
だから政府はパート労働者にも社会保険に加入してもらったり、税金を納めてもらったりする仕組みを作ろうとしています。
こうなると女性は「得する方」に動くでしょう。
「税金がかからなくて両立しやすい仕事」こういう職種には女性が殺到します。
専業主婦になりたい女性が多い日本
様々なことを考慮すると、専業主婦という選択が一番合理的で家族のバランスが取りやすい、という結論に達します。
積極的に専業主婦になりたいのではなく、自分が専業主婦になれば家庭が上手く回るし、ストレスも少ない。そう考えていることが分かります。
2020年3月2日(月)朝日新聞朝刊より出典