それでも人々はなぜ結婚に向かうのか?

2019.11.30 婚活アラフォー女子が世間を斬る , , , ,

朝日新聞になんかとても興味深い記事を見つけました。冒険家であり作家である角幡唯介さんが論じる婚活。登山家にとっての山登りは、婚活している人の結婚にいているのだとか。逃れられない必然的なものらしいです。

結婚と冒険は似ている

角幡唯介さん曰く、登山家が山登りから逃れられないのと同様に、お付き合いしている段階からもう結婚は決まっていて、そこからは逃れられないのだそう。
冒険も結婚もリスクを伴います。特に結婚においては、変な人と一緒になったら一生を棒に振ることになります。離婚に同意してくれるまでお金も時間も精神力もかかる可能性だってあります。
だから、冒険よりも結婚の方が狂気の沙汰らしいです。角幡唯介さんによれば・・・
合理的に考えたら結婚なんて怖くてできなません。本当に自分の人生の合理性を考えたら、結婚なんて怖くてできないしリスクでしかないのでしょうが、なぜか人は結婚へ結婚へと向かいます

結婚に求める「今よりグレードアップした生活」

人は今よりも生活を良くしたいという思いもあり結婚を望む面もあるようです。そうなると当然、「あの人と結婚した方が生活がよくなる」とか望むようになります。
だから結婚相談所のプロフィール欄において男性は年収や社会的立場が重要になります。女性は若くて家事ができ、愛嬌があるとか。嫁として夫の親族と仲良くやらなければなりませんから。
そういう損得感情で婚活している人がいかに多いことか。しかし長引く景気低迷もあり、そんな損得勘定だけでいい相手を見つけられる人はごくわずかでしょう。

結婚は幸福を保証しないものである!

作家の山田昌弘さんは、著書「結婚不要論」のなかで、結婚は幸福を保証しないものと説いています。
これはこれで正解だと思います。結婚すれば幸せになるって保証ってないです。結婚して不幸になった人だってたくさんいます。変な話、殺人事件のほとんどは親族間で起きているっていうじゃないですか。

「私を幸せにしてくれる人」というのがそもそも妄想なんですよね。結婚生活は二人で構築していくもの、幸せにしていくものです。
他人が自分を幸せにしてくれるってことはないんです。自分から作っていくものですよ。
こんな浮世話、ディズニー映画の中のお姫さまだけです。

結婚は自分を承認してくれる相手を探すこと

結局、結婚とは自分を理解してくれる相手を探すこと、承認してくれる相手を探すことなんでしょう。
SNSのいいねと同様なのかもしれません。自分を認めてくれる最大の理解者。承認要求を満たしてくれる相手であり安心できる相手。これが本当のパートナーなのではないでしょうか。
そこに学歴や年収、器量の良さってあまり意味を持たないのかもしれません。

パートナーを含めた家族に十分認められて満たされている人は、わざわざSNSに自分をさらしてイイネをもらうってことはしないのでしょうね・・・

2019年11月16日(土)朝日新聞朝刊より

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