価値観が合うことってそんなに大切なの?

結婚するにあたり、お相手には自分と価値観が近い人がいいと考える方は多いでしょう。やはり長い間一緒に生活するのですから、価値観があまりにも違うとストレスが重なりそうです。
結婚してから「あ、やっぱり価値観が合わないかも」となるのは避けたいですね。だって失敗できないアラフォーですから!
どんなところでその人の価値観を判断するの?
一般的に言われるのが「金銭感覚」と「食事のマナーやルール」です。その他にも、家事育児の分担や、日常的に気になるニュースや話題、親族との付き合い方など、多岐に渡っています。
●金銭感覚
金銭感覚があまりにも違う人との生活はちょっと不安があります。ただ、一般的にすごいお金持ちの家庭のご子息は、結婚相談所に入所しているとは考えにくいです。一方で、収入という生活基盤に不安がある方は、入所をお断りされるケースが多いです。ですから、結婚相談所に入所している方は基本的にごく一般的な金銭感覚の人と思って間違いないでしょう。ですからここはあまり心配しなくていいかもしれません。
ただ、自分の趣味に多大なお金と時間を使う人は多いです。独身生活が長いということは、自由に使えるお金や時間がそれだけ多い生活を送ってきたということ。
ですから、女性から見てとても不可解なこと-車だったり釣り具だったり鉄道だったり-に何でこんなにお金をかけるのだろう?と不思議に思うこともあるでしょう。でも本人にとって絶対的な価値があるからお金と時間をかけています。
一方で女性もしかり。男性から見て「そんなに海外旅行に行ってインスタに上げてどうするんだろう?」「たくさんあるのにまだブランド物が欲しいのか?」と疑問に思うことも。でも本人はそれが好きで価値があると思っているからお金と時間をかけるのです。
●食事のルールやマナー
食事の仕方は、その方が育った環境やよく出るもの。大皿料理がメインか、お酒を飲むか、品数はどうか、テレビやスマホはOKか。準備や後片付けは妻がやるのもなのか?挙げたらきりがありません。
またせっかくカップリングしたのに「どうにも相手の食べ方が気に入らない」といって、交際が発展しないケースもよくあります。
本人は何とも思わなくてもお相手が「行儀が悪い、食べ方が汚い」と思ってしまったら、なかなかポジティブに捉えらえることは難しくなります。
人によって感じ方がちがうから便利な言葉でもある
価値観とはその人が長い人生経験で培ってきた常識でありマナーであり、既成概念です。ですから価値観という言葉を使うことでなんとなく納得してしまうように感じますし、分からなくても分かったように言いくるめられてしまうこともあるでしょう。
例えば離婚した芸能人カップルが「原因は価値観の相違」とよく言います。このように言っておけばお互いに相手を傷つけないし、どちらが悪い、という話にも発展しないし、見ている方もなんとなくわかったようなつもりになるでしょう。
価値観とはその意味がぼんやりしているからこそ、使い勝手の良い言葉なのでしょう。
婚活でも「価値観が同じ人」としておけばいろいろなリスクを回避できます。考え方や感じ方が似ている人、としておけば、お相手の範囲は格段に広がりますし、それを見たほうも嫌な気持ちにはなりません。
「背の高い男性」とピンポイントで書いてしまうと、背の低い男性はkk分を害するでしょう。それに、結婚には見た目よりも人格的要素が大切なのに、見た目を重視するなんて失礼な女性だ。と思われてしまうかもしれません。
同じく「女優の〇〇のような女性」とピンポイントで書いてしまうとその雰囲気に合わない人は嫌な気分になるかもしれません。自分の見た目を差し置いて女優がいいなんて!と女性から嫌がられるでしょう。
お相手の理想をはっきりと書くよりも価値観というオブラートに包んだ言葉で表現することでさまざまなリスクは回避できます。
価値観の違いを認められるのが夫婦
ただ、現在仲睦まじい夫婦に聞くと「価値観なんて違って当たり前」という方が多いの事実。お互いの価値観を尊重して、何か誤解があったら二人で話し合って解決しているとのこと。
このことこそ、理想の夫婦像なのかな、とも思います。いつでも話し合える関係性、お互いをわかり合おうとする夫婦が理想なのかな、とも思います。
ですから価値観、価値観と縛られ過ぎないのも婚活を成功させる秘訣なのかもしれません。