40代以上がパートナーに求めるもの・・・それは「自分への理解」
最近の40代以上は結婚という形にとらわれず、パートナーが欲しいと感じる人が増えているそうです。
もちろん結婚という形を望む人もいましが、パートナーといういろいろな意味を含む言葉の方が便利に使える、ということなのかもしれません。
妻や夫という従来の形ではなく、パートナーという関係性
人が結婚するのが当り前だった時代、妻や夫という言葉以外にそれぞれの関係性をさす言葉がなかったのかもしれません。
今はパートナーという言葉を使うのが、一歩進んだ考え方。もちろん従来型の夫婦でお互いの配偶者のことを指す場合が一番多いですが、結婚していなくても一緒に住んでいたり、心に決めた人であったり。また男女だけではありません。子ども、仕事仲間、親友、ペット・・・。いろいろな意味に取れる、何にでもなれるパートナー。とても使い勝手がよく、便利な言葉なのかもしれません。
一致しているのは「自分にとって心のよりどころである人」という点です。
40代以上は相手に「自分への理解」を求める
長きにわたって独身生活をしてきた40代以上。生活の中で仕事が大きな割合を占めており、最優先事項であることには変わりありません。これは男女共に一緒。ですから結婚したりパートナーを得ることで仕事に差しさわりが出ては本末転倒。
プライベートの楽しみ方だって今までやってきたものがあるでしょう。結婚したからと言って、パ―トナーを得たからと言って、自分の大切な時間が無くなってストレスになってしまったら、これも本末転倒なのです。
20代30代は、これから家庭を築き、子どもを育て・・・将来への展望がかなり違います。
40代以降は、今の自分の生活を大切にしながら一緒にいられるのならいいのでは、と思うのかもしれません。
それらをひっくるめて「自分への理解がある」という言葉で表現されることなのでしょう。
コロナ禍で、女性の結婚願望が増している現実
STAY HOMEが続いた4月・5月。家族や子どもがいる人は、一緒にいる時間が増え、それが絆を深めたり、逆にストレスになったりしていたのでしょう。夫が家にいて、家事を手伝ってくれるようになった、でも朝昼晩と家で食事をするので、買い物が増えた・・・ストレスかもしれませんが、そんな思いすらできない独女は寂しいものです。
子どもがずっと学校が休みで、ストレスが溜まっている、それを受け止めてあげる母親は大変でしょう。
しかし、子どもに気をかけてあげられること自体、幸せなことで、羨ましくも感じます。
独身者は、ストレスを与えてくれる家族がいません。だからちょっとうらやましい悩みなのかもしれません。
2020年5月24日(日)朝日新聞朝刊より出典